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設計士 Designer
アルゾーニを手がけた設計士の方にお話を伺いました。
間接照明、ナチュラルな素材、テラス席…アルゾーニの居心地の良さの秘密が明らかに!
キーワードは「くつろぎの空間」
Q. 拠点が東京でいらっしゃいますよね。つくばのアルゾー二を手がけることになった経緯は?

オーナーが、オリジナリティのあるレストランで実績のある建築家を探していらして、経営コンサルタントのご紹介で仕事をいただくことになりました。規模的に東京ではできない面白いことが出来そうだな、と思いましたね。

Q. アルゾー二は「おしゃれ」で「スタイリッシュ」なのに、居心地のいい、不思議な空間ですね。

そうですね、「おしゃれ」な空間は必ずしも「くつろぎの空間」ではないんですよね。「くつろぎの空間」というキーワードは計画の段階から心がけていたことの一つです。間接照明で柔らかな雰囲気を、そしてナチュラルな素材を多く使用しました。例えば床に使用したフローリングは無垢材に近いオークを選んでいますし、そのほか様々なところに天然素材を採用しています。目立たないことですが、やはり自然なものに囲まれていると心が落ち着きます。
オーナーの思い入れ「テラスを一番いい席に」を実現
Q. テラスも、お庭が外の世界と距離をとっているのでとても落ち着きますね。

実はこのテラスは一番オーナーの思い入れが大きいところなんです。 「テラスを一番いい席にしたい、お客様に一番最初に選んでいただける席にしたい」とのご要望をいただきました。

Q. なるほど!そうですね、テラス席は満席で仕方なく、という感じがしますがアルゾー二は全くそんな感じはしません。何が違うんでしょうか?

そうですね、例えばこの雨よけのテントですが、アルゾー二・オリジナルの特注品なんです。かなり頑丈なものにしました。ですから、台風レベルの風でもビクともしません。橋を造るのに使う素材で支柱を作っていますから、そうですね一本を2トン近くの力でテントを引っぱってます(笑)

Q. いわれてみればそうですね!しっかり被われていて、風ではためくことがないので全く気がつきませんでした(笑)気がつかないという事が快適につながるんでしょうね。

そうですね。もしアルゾー二にこのテラスがなかったら、だいぶ雰囲気が変わってしまっていたと思います。それくらい重要な場所だと考えてます。このテラス・ヒーターは実用的です。かなり強力なので、冬でも快適です。

Q. そうなんですよね!冬にこのテラスで暖かい時間を過ごしていると本当に贅沢な気持ちになります。
シンプルでスタイリッシュなディティールを多様
Q. アルゾー二は昼と夜とでは全く雰囲気が違いますね。

そうですね。照明の効果が大きいと思います。昼間は自然光をたっぷりと取り入れて、明るいイタリアのイメージを、夜はロマンティックで特別な時間を演出しました。

Q. 意図して計算された演出なのですね!

もちろんです(笑)お昼はお気軽にご利用いただいて、夜は特別な時にすぐに思い出していただける場所にしたかったんです。

Q. イタリアのイメージ、ということですが、アルゾー二はなんと言いますか、いわゆる「イタリアン」とは違いますよね。ぱっとみて誰もが思い浮かべるイタリアンレストランの雰囲気とは違いますね。

そうなんです!イタリア瓦を使ったり、壁いっぱい店名サインを描いたりするデザインを、オーナーはまったく望んでませんでしたね (笑)古い西洋建築のデザインを一部には使っていますが、安易にイタリアンを主張することのない、シンプルでスタイリッシュなディテールを多様しました。オーナーはニューヨークのイタリアンレストランのイメージがあったみたいです。
開店後も来店してフォローアップを
Q. アルゾー二の設計にあたって、何かチャレンジしたこと、なんてありますか?

実はあるんです(笑)とても目立たないことなんですが、スタッフがお料理を運ぶ通路と、お客様が使う通路を一緒にしてしまいました。まだじゅうじゅういってる焼きたてのピッツアや、あつあつのお料理がどんどん出てきて活気のあるカウンターをお客様に間近にご覧いただき、レストラン全体に イタリアの活気を出したかったんです。

Q. あー、そうですね!気がつきませんでした(笑)そういえばそうですよね。入店する時にカウンターの前をずっと通ってきますから、確かにピザが焼き上がる瞬間を何度も目にしました。

スタッフの皆さんは大変なので、オーナーの了解を得て、慎重に設計しました。結構チャレンジでしたよ(笑)

Q. なんだかとても楽しそうですね!

職業としてかなり楽しいですよ(笑)クライアントにはあまり言えませんが、楽しんで仕事をしています。

Q. 何もないところからの創造はたしかに大変な作業ですよね。しかもアルゾー二のオーナーの要望を形にしていくのはかなり大変そう!

ええ、毎回のミーティングに課題を出されているようでした(笑)

Q. それではオープニングパーティーの時にはさぞほっとされたでしょうね。

そうでもないんです(笑)
レストランはオープンしてから、ですから。お客様が来てくださってからが始まりです。私どもは開店後もコンスタントに来店してフォローアップをしています。これはアルゾー二さんに限ったことではなく、全てのお客様にしていることですが、何か改善できることがあればご提案しています。アルゾー二さんも細かい点で何点かご提案しているんですよ。そのうえで、1年後ぐらいでしょうかねぇ、やっと…。

Q. やりとげたかな、と。

そうですね(笑)

Q. お伺いして初めて気がついたことがたくさんあって楽しかったです! ありがとうございました。
有限会社 イヴォークデザイン 槇 龍介さん(ホームページ)
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